手作り味噌の消費期限は?
地球と身体にやさしいズボラ天然生活主宰
少しの工夫とズボラさで発酵おうちご飯を想像するフードライフクリエーターの唐木るみこです。
★無料のメール講座はこちらからご登録ください!
さて、今日のテーマは、手作り味噌の消費期限ってどうなっているの?です。
私は普段、月に3~4回のペースで発酵調味料のワークショップやイベントをさせていただいています。
その中でよくされる質問が「消費期限」「賞味期限」「食べてよいかの基準を教えて欲しい」というものです。
私自身が作ったものでも買ったものでも、あまり賞味期限などを気にせずによく見て、臭いをかいで、大丈夫か大丈夫でないかを判断するのですが、
期限がわざわざ書いてあるのでやはり期限を見て捨ててしまうという方も多いことと思います。
賞味期限と消費期限
食品には賞味期限または消費期限が記されていて、
お味噌には賞味期限がついています。
賞味期限とは、表記されている通りの方法で保存して、美味しく食べられる期間
消費期限は表記されている通りの方法で保存して、安全に食べられる期間です。
では、自分で作った自家製調味料はどうでしょうか?
自分で作ったものなのでもちろん消費期限などはプリントされていません。
今日は味噌を例にとってみます。
お味噌はいろいろな種類があるというお話は以前書きましたが
例えば米味噌は6か月くらい経つとずいぶんお味噌らしい色に熟成し、独特の味噌の香りがしてきます。
冬に仕込んで夏を越し、また寒くなってからいただきはじめるととても美味しいです。
人によってはもう少し熟成させた味噌をお好みの方もいらっしゃると思います。
そして2年、3年、4年と熟成させた味噌が体に良いということで作っていらっしゃる方も多いかと思います。
我が家にも6年前に仕込んだ6年味噌があります。市販の味噌に賞味期限があるように
発酵食品であるお味噌は、熟成がどんどん進みます。
最初は大豆と麹の色だったお味噌も日に日にメーラード反応が起こり、メラノイジンという成分が発生し、色も濃くなっていきます。
栄養価が上がりますがある時を境にうま味・風味は落ちていきます。
そういう意味ではやはり賞味期限があるといえると思います。ただし熟成がすすんでも腐敗はしませんので、害なく食べることができます。
むしろ栄養価を考えるとありがたくいただきたいものです。
最後に消費期限がないとはいえ、しっかり熟成させた後、美味しいと思える状態で保存するにはやはり常温よりは冷蔵庫です。
また、お味噌は冷蔵だけでなく冷凍保存することができます!
これは市販品も自家製の味噌も一緒です。
これ以上熟成をすすませたくない!と思ったらぜひ冷凍庫で保存してくださいね!
そして、もし、風味が落ちてしまったな!と思われるお味噌も炒め物や漬け床には十分使えますので慌てて捨てたりせずにご活用くださいね。
市販品でも賞味期限、消費期限のラベルをみるだけでなく、ぜひ五感で食べ物のことを感じて欲しいなと思います。
発酵食品は香りからわかることがたくさんあります!